召しにふさわしく(エペソ4章1~16節)

0 はじめに

いのちあるものは必ず成長し、時が来れば花を咲かせ実をならせます。クリスチャンも、内にキリストのいのちがあれば、必ず成長し、キリストの満ち満ちた身丈にまで達します(4:13)。

1 召されたということ

① 聖徒としての召し

「すなわち神は、・・・御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです(エペソ書1:4)」。私たちは聖徒として召されました。

② キリストのからだなる教会への召し

「あなたがたも、・・・御霊によって神の御住まいとなるのです(エペソ書2:22)」。神は私たちを恵みによって教会の一員として召されました。③キリストの弟子としての召し。パウロは、「主にある囚人の私(1)」と自分を紹介し、「召しにふさわしく歩みなさい。」と勧めます。その背後に、私のように、あなたがたも、キリストの弟子として歩みなさい(マルコ8:34)という、パウロの思いが込められています。

2 召しにふさわしく歩むために

パウロは、謙遜・柔和・寛容・愛・一致(2~3)を勧めます。中でも、謙遜と柔和と寛容が大切です。

①謙遜

生まれながらに御怒りを受けるべき者が、神の偉大な愛と恵みによって召されたのです。そこで、謙虚になります。この謙虚が成長の秘訣です。傲慢な人は、成長しません。

②柔和

からだの器官は、互いのために存在しています。ですから、自分がしたい事ではなく、隣人の必要に心を向け、柔和な心で、「あなたの必要を教えてください。」とたずねることができます。

③寛容

自分が未熟で成長途上にあると自覚すると、未熟な自分を受け入れ、また、互いに未熟な隣人同士、寛容な心で赦し合い、「自分とは違うあなたが私には必要です。」と言えます。

3 教会の多様性

主も信仰もバプテスマも御霊も一つですが、与えられた賜物は多様です。多様な賜物は、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストの教会を建て上げるため(12)与えられました。教会のモデルは、牧師を頂点としたピラミッドではなく、キリストを頭とする「からだ」です。そのからだは、みなが自分に与えられた賜物を用いて仕え合い建て上げられます。

4 組み合わされて成長する

私たちクリスチャンは成熟しキリストの身丈にまで達します。同時に、パウロは、教会の一員として組み合わされて成長する(16)と語ります。個人的成長も大切ですが、教会の一員として組み合わされ成長することも大切です。

5 具体的なすすめ

① 召しの確認

私たち一人一人が、聖徒として、教会の一員として、キリストの弟子として召されたことを確認しましょう

② 求めること

私たちが、召しにふさわしく歩むために、謙遜・柔和・寛容を求めましょう。

③ 五つの具体的実践。

ア 悔い改めましょう。 イ信じましょう。 ウ 祈りましょう。エ 振り返り、神のめぐみを確認し、節をつくりましょう。オ 互いに仕え合いキリストのからだを建て上げましょう。

(2023年7月23日 木田 惠嗣 師)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です