ペテロの説教(使徒2:14~36)

最初のペンテコステの現象(様々な国の言葉が語られる)が多くの人々を引きつけた後、ペテロは説教を始める。その中に、聖霊の働きの主要な点を見出すことが出来る。

1 聖霊に満たされることの外見的特徴

「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ。」との聴衆の指摘は、聖霊に満たされることと、酒に酔うことは表面的に類似した部分があったことを示している。しかしペテロは、朝9時はユダヤ人にとって大切な祈りの時間であり、それを守っている人々が朝から酒に酔っているはずがないと反論する。

ペテロはそれにとどまらず、積極的な意味として、この現象はヨエル書2:28「わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ」の成就であると説明する。120人に聖霊が降ったことは、その完全な成就とは言えないまでも、その始まりであることは間違いない。

2 聖霊はイエス・キリストを語る

そしてその預言の成就(ペンテコステ)の中心には、主イエス・キリストの十字架と復活、そして昇天があることを語る。ペテロは詩篇16編にて死者の中から復活する主イエスを、110篇にて神の右の座に着座され最高権威者となられた主イエスを証する。

この主イエスによって、聖霊が弟子たちに降臨された(テトス3:6)。

3 聖霊は働き人を強める

主が十字架に架かる前、「主を知らない」と否定していたペテロが、今や大胆にユダヤ人に対して「このイエスを、あなたがたは十字架につけたのです」と悔い改めを迫る者となった。聖霊は主イエスに対する人間の罪を明らかにすると同時に、それを語る者に勇気と力を与える。

「主イエス・キリストの一番弟子」と言われるペテロですら、聖霊のお働きが必要であったとするならば、当然私たちも聖霊のお働きなしに信仰生活を全うすることは不可能である。

そしてペテロが「このイエスを、あなたがたは十字架につけたのです」と、ユダヤ人に悔い改めを迫ったように、私たちも主イエスに対してどのように生きているのか、人格的関係が常に信仰の中心にあることを忘れないようにしたい(マタイ25:40ほか)。

(2024年2月4日 高橋 拓男 師)

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