クリスマスの真実(ルカの福音書2章8節~19節)

1 クリスマスは大昔から待ち望まれていた日

羊飼いは,いつものとおり野宿をしながら羊の群れの夜番をしていました。すると,御使いが現れイエスさまのご降誕を告げます。羊飼いは,突然のことでびっくりしたことでしょう。しかし,クリスマス,イエス・キリストの誕生は,大昔から,待ち望まれていました。

イスラエルの人々は,700年ぐらい前に書かれたイザヤ書9章6節,7節などの御言葉によってキリストの誕生を知っていました。当時,イスラエルはローマに支配されています。イスラエルの人々は,イザヤの預言のとおり,イスラエルをローマの支配から解放してくださる王が与えられると信じ,その誕生を心待ちにしていました。

そして,多くの預言者たちは,私たちの罪から救い出してくださるお方がこの世にこられることを預言し,待ち望んできました。聖書に預言され,長い間待ち望まれてきた「罪からの救い」を実現してくださるイエス・キリストが,クリスマスの今日,ついの誕生したのです。御使いは,どんなに深い感動をもって,「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」と語られたのだと思います。

2 クリスマスのしるしは飼葉桶

私たちは,イエスさまが生まれた場所が美しく,光が差し輝いているようなイメージをもちがちです。しかし,生まれたばかりのイエスさまは,飼葉桶の中に入れられました。お隣の馬屋には馬がいました。においもしたでしょう。鳴き声も聞こえたでしょう。当然馬の糞もあったでしょう。そして,飼葉桶は,馬のえさを入れる場所です。馬のよだれやえさを入れ,長年使われていた飼葉桶は当然汚れていたと思います。イエスさまは生活感あふれる人々の生活のまっただ中に,罪で汚れたこの世界に,イエスさまがお生まれになりました。そのしるしが飼葉桶です。飼葉桶は,罪で汚れたこの世界の象徴なのです。

聖書は,キリストが私たちの内に住んでくださると言います。私たちがキリストを信じたとき,キリストが私たちの中に生まれてくださるということです。飼葉桶は私たちの象徴でもあります。イエスさまは,能力や力があり美しい人々の内にお生まれになり住まわれるのではありません。弱く,力の無い,自らの罪に嘆く人の内にお生まれになり,住んでくださるのです。ですから,欠点だらけの一人の罪人の私が,こうして,イエスさまのことを証することができるのです。

3 クリスマスを目撃したのは羊飼い

クリスマスの真実の3番目は,クリスマスを目撃したのが羊飼いだったということです。

羊飼いという職業は,その時代ではいやしい身分と人々から軽蔑されていました。自分が飼っている羊の世話のために安息日を守らなかったからです。その羊飼いに,イエスさまの誕生の御告げがありました。羊飼いたちは,御使いの御告げを素直に受け取りました。実際に,御告げの出来事を自分の目で見るために行動を開始しました。そして,飼葉桶に寝ているみどりごを探し当てたのです。このようにして,羊飼いたちはクリスマスの目撃者になったのです。

羊飼いたちが見つけたみどりごは,普通の赤ちゃんだったでしょう。しかも,飼葉桶に寝ています。馬の鳴き声が聞こえます。糞のにおいもします。しかし,羊飼いたちは,御告げ通りの赤ちゃんに会うことができて大変喜んだことでしょう。

イエスさまの目撃者となったのは,弱く,力がなく,人々から尊敬されることのない羊飼いでした。その羊飼いは,信仰をもって行動しイエスさまに出会うことができました。ここにクリスマスの真実があります。

(石原俊一 兄)

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