「イエスさまは神の子」という証言(ヨハネの福音書5章30節~40節)
はじめに
今日の箇所でイエスさまは,自分が神の子であり救い主である4つの証について語ります。
証1:バプテスマのヨハネ
一つ目の証は,バプテスマのヨハネです。バプテスマのヨハネは,イエスさまより前に,人々に教えられ始めました。バプテスマの説教はとても力強く,当時の人々に大変人気がありました。そこで,ユダヤ人の指導者たちは,もしかしたら,ヨハネこそイスラエルの王となりイスラエルを救うお方もしれないと思い,人を遣わして,「あなたこそキリストですか」と聞きました。しかし,ヨハネは,「いや私はキリストではない」と答えます。そして,バプテスマのヨハネは,イエスさまを見て,「見よ、世の罪を取り除く神の子羊。」といいます。この宣言こそ,イエスさまが神の子であり救い主である証です。
証2:イエスさまのわざ
イエスさまが神の子であり,救い主であることの2つの証は,イエスさまがこの世で行ったわざですイエスさまは痛んでいる人々,悲しんでいる人々に出会ったイエスさまはその人々を心から憐れみ,その人々のことを思って癒やされました。貧しい人に福音を語りました。イエスさまのわざは,どこまでも一人一人を愛される故でした。イエスさまが神の子であり,救い主である証です。父なる神と愛の関係で結ばれるイエスさまだからこそ,人々を愛し,愛のわざを行ってしまうのです。これらのイエスさまのわざこそ2つめの証です。
証3 父なる神さま
イエスさまが神の子であり,救い主であることの3つめの証は,父なる神さまの声です。「イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると見よ、天が開け、神の御霊が鳩のようにご自分の上に降って来られるのをご覧になった。そして、見よ、天から声があり、こう告げた。『これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。』」(3章16節,17節)神さまご自身が,「これはわたしの愛する子」と語られました。こんなにはっきりとした証拠はありません。
証4:聖書
イエスさまが神の子であり,救い主であることの4つの証は,聖書です。実は,聖書は,すべて,イエスさまのことを証しているのです。旧約聖書は,最初の創世記が紀元前1450年頃に書かれました。最後のマラキ書紀元前430年と言われています。1000年間かけて書かれた聖書が一貫してイエスさまのことを証しているというのは驚きです。
証2では,イエスさまのわざがイエスさまが神の子で救い主であることを示しているとお話しました。このことについても,聖書はすでに預言しています。また,イエスさまのわざの一つとして,「貧しい人は福音をきいている」とお語りになりました。そのことも,聖書がすでに預言していたことでした。旧約聖書を読んでいくと,全体をとおして,イエスさまの姿が浮かび上がってくるのです。
おわり
イエスさまは何のためにこのようなお話をされたのしょう。すべて,わたしたちが救われるためです。わたしたちがイエスさまの声を聞いて信じることこそイエスさまの願いなのです。
(2022年1月16日 石原 俊一 兄)