信じることは神のわざ(ヨハネの福音書6章22節~29節)

1 心の奥底の声にお答えになるイエスさま

イエスさまの群衆への言葉は,一見群衆を無視しているように見えました。しかし,イエスさまは,以下のようにイエスさまのお言葉は,群衆の心の奥底の声にお答えになりました。。
「あなたがたがわたしを求めている理由,わたしをを探している理由は間違っているよ。あたながたは,パンを食べて満腹したから,私を求めてきたんだよね。この世の問題,イスラエルという国の問題の解決を求めて私を求めたんだよね。しかし,私がこの世界に来たのは,人間の不幸の源である罪の問題を解決に来たんだよ。5つのパンと2匹の魚の奇跡は,私が罪の問題を解決する神の子であるしるしなんだよ」
私たちの歩みの中にも,イエスさまに祈っても答えをいただけないように思うときがあります。しかし,イエスさまは私たちの奥深くの思いを分かってくださっています。ですから,自分の思いとは異なる祈りの結果が起こって来るとき,イエスさまのお答えは正しいということを信じて,黙想し,イエスさまの御心を求めていきたいと思います。

2 「永遠にいのちに至る食べ物」を示すイエスさま

イエスさまは,群衆にこのようにアドバイスされました。「パンは食べてしまえば無くなってしまいます。イスラエルの国を復興させてもそれもまた過ぎ去ります。問題なのは,あなたが今,罪のために永遠のいのちをもっていないことです。あなた方にとって大切なことは,永遠のいのちです。永遠のいのちを得ることができる食べ物がここにあります。それは,わたしが与える食べ物です。」イエスさまは,群衆の目をこの世の問題の解決から,永遠のいのちを得るという問題に方向転換されようとしています。一番大切なのは,人々が神さまが与えようとしてくださる永遠のいのちをいただくことです。
私たちは,目先の問題の解決を神さまに祈ります。しかし,自分思い通りになることが,祈りのゴールではありません。むしろ,神さまは自分の思い通りにしようとする私たちの不信仰を示されます。そのことによって,イエスさまは,私たち永遠のいのちに至るパンを得ることができるように導いてくださるのです

3 「信じることが神の業」と示すイエスさま

群衆は,「永遠のいのちにいたるパンを得るために,幾つかの仕事をさせられなければならないのですね。それは何でしょう」とイエスさまに聞いたということです。それに対して,イエスさまは,。「神が遣わした者をあなたがたが信じること、それが神のわざです。」(29節)つまり,「永遠の命に至るいのちのパンを得るためにすることは,わたし(イエスさま)を自分から信じることただ一つなのだよ」と答えました。ただ一つのわざ,信仰に生きる日々は,「信じます。不信仰なわたしをお救いください」と祈る日々です。立ち返る日々です。するイエスさまは,永遠のいのちに留まり続ける食べ物 を与えてくださいます。イエスさまには,神である父の証印 があります。父なる神さまは,その全権をイエスさまに与えてくださっているから大丈夫です。そこに,本当の幸せ,本当の喜びがあります。イエスさまが与えてくださろうとしている恵みと祝福は,イエスさまを信じることただ一つによるのです。

(2022年3月6日 石原 俊一 兄)

 

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